海の専門家は、どれくらいいるんだろう

エコおじさんの中瀬さんから、便りが来ました。「お江戸舟遊び瓦版241号」。

「舟はスローライフ・持続可能社会の先進役」が瓦版の企画主旨。

そもそも環境調査を仕事にしてきた人ですから、基本自然科学の人。取り組みが真面目で、真面目にレポートします。教えられるので、助かる。我がブログのように、漂ってません。

今回は、「東京湾フェスタ」の聴講記。

・ 昔ながらの干潟が保全または再生されている ところは、現在でもハゼがよく釣れる。

東京湾に残っている干潟は、意識して保全したもの。ないしは再生されたものって、GDPが伸びたからできる公共事業なのか? それとも、GDPを伸ばさず「ほっときゃよかったもの」なのか?

・横十 間川等の下町の運河群がハゼ釣りの絶好地に なっている。絶えてしまった脚立によるアオヤギ釣りの復活イベントが行われた。

川散歩をすると、名前の不思議に気付きます。

現代人に、地図は垂直方向に南北、水平方向に東西ですね? 江戸時代の古地図を見ると混乱するのが、「どこが北なの?」とまちまち。

南北に縦に流れているのに、どうして「横」十 間川なの? 

徳川の御代は、お上がすべての中心。俺殿さま、中心。登った千代田城天守閣から眺めて、東と西の風景は「横」に広がるから「横十 間川でいいのじゃ。のぅ、三太夫」となる。

身勝手さにしびれる。

結果、南と北の風景のみが、現代人の方位感覚と重なる。

・釣り人のピークは 2000年で、その後減少傾向にあったが、今は下げ止まっている。趣味の多 様化や高級魚化が広がっている等変化が起こっている。

趣味も、ほっときゃ「他に何かないの?」、「もっと高いものないの?」と、なるんだねぇ。これ人間の業欲でしょうか。死ぬまで、直らない。

江戸前環境学」いまだダラダラと読んでます。シンフォニエッタ

ハゼの子魚・稚魚をピンで裂いて顕微鏡で見る授業を、ワークッショップでやってくれた河野博教授の著書。

東京湾の地形・潮流と風・水質・プランクトン・魚類と、このあたりの章は、東京海洋大学の得意分野。

東京湾を科学する」に続き、「東京湾を体験する・考える」にページが進むと、生活のなかにある海がテーマになってきて、大学と地域が恊働する工夫が語られる。

サイエンス・コミュニケーションと言ってます。

サイエンス、知らないよなぁ。これで、「まるごと理解」に不足しているピースの1つが見つかった。

「お江戸舟遊び瓦版241号」の案内で、これまたピースを見つけた思い。

大浦佳代子著「港で働く人たち」ペリカン社。

東京湾クルージングをやると、とにかくいろいろな船種を見るし、建物を見る。その後背に、湾岸住民3000万人の生産と消費と流通を想像する。

・人気の高い夢ワカメワークショップは、告知するとあっという間に参加者が集まる。

ワカメとも遊ばなきゃなぁ。

・先の打瀬舟イベントには、沢山の応募者が集まった。

打瀬舟って何? ま、ありがたいねぇ東京湾