ベアトリ姐ちゃん、まだ寝んねかい

県の物産・情報館は東京各地にあります。

かつては、東京駅八重洲口のビルに集中してました。応対に出る職員も、なんとなく横柄&険呑で「我が県に来ないでほしい広報」をやってるんじゃないか、と思えたほど。

ですから、東京各地とはいえ、今でも東京駅・有楽町駅周辺に館は集中し、ローカル色のあるイベントは上野駅を含めて3駅が多い。

「帆立貝柱の極まろカレー」を買ったのは、有楽町駅前広場。イトシアの隣。

JAグループが主催したイベント「みんなのよい食プロジェクト」に通りかかる。青空マーケットの雰囲気には弱いから、素通りできない。

どういうわけか、売り子が若い。3〜4人が、それぞれの商品を唱和して呼び掛ける。高校生だった。「地元の商品を応援しようと思って、参加しました」。

高校野球を見てるみたい。もう、学校といえばイジメや体罰や自殺の話ばっかりでしょ、ここんとこ? 

どうせなら、と「帆立貝柱の極まろカレー」を手にしたのは、岩手県大船渡市赤崎町産だったから。大地震から、もうすぐ3年。こんな商品を製造販売できるほど、回復したのだ。

両親は、健在なの? がんばってほしい。

カレー片手に、中華屋に入店。

2座席と4座席をつないだ計6座席のテーブル、それの壁際に着席。そこしか、空いてなかったの。すると、4人連れ来店。「来るぞ!」と思うまもなく椅子を占領して、囲まれた。

食べるふりして、彼らの会話を聞く。ヨコとトイメンで話てるんだから、そりゃ、聞こえるわな。

どうやら、雅楽部の先生と生徒3人。本日、これから初練習の気配。

「越天楽と○○○と」曲目を並べて、演奏する選曲を打ち合わせ。今どき、雅楽をやる若者は性格も雅びで、奥ゆかしい。先生が10こと問いかけて、やっと1つ答える。

グズッ! とテーブルを叩きたくなるほどじれったい。

「ここの餃子は、大きいサイズで名物です。1人1個ずつ、3個で一人前なんだけど、食べます?」って、鷹揚にプレゼンする先生。饗応でした。

セクハラ・パワハラが頻繁に報道されるから、学校当局も、生徒に対しては「です・ます調」の会話を先生に指導しているのか? ストレス溜まるだろうなぁ。

無返答に同じ質問を繰り返して、倦むことがない先生。忍耐力じゃなくて、忘却力が先生の資質か?

僕のどんどん忘れていく資質は、親父の遺伝です。

ところ、あたかも有楽町と新橋のガード下。一緒に遊んで、気分がいいと「ベアトリ姐ちゃん」なんか歌ってました。

歌は、トチチリチン。歌は、ペロペロペ。さぁ、早く起きろよぉ。世の中は、トチペロでいいじゃないか。