落語「あくび指南」「船徳」の話はしません

本日3月3日のひな祭り。

1週間ぶりに書いてます。日曜日にひな祭りというのは、めでたいね。

先週の日曜日、和船に乗りました。櫓でこぐ船。

船という船が、スクリューで進むようになって150年くらいでしょうか? どうでしょう? 

外輪船というのもありました。船体の両脇に、水車の大きいのを回して進む。もっと昔は、帆船。

どれも、見てすぐエネルギーの構造がわかる形です。櫓は、どういう仕掛けで前に進むのか、よくわからない。

ボートのオールは、よくわかります。水面を、前から後ろに掻くんだから。和船の棹も、よくわかる。川底に差して、後ろに追いやるんだから。

でも、櫓は船尾から左右に動かす。左右に板状のものを動かして、どうして前に進むのか? 結局、乗ってもわかりませんでした。

3月からは、毎週水曜日「和船友の会」が午前10時から乗せてくれます。乗船時間は20分前後。場所は、横十間川

スカイツリーの足元を流れているのも横十間川。「けっこう長時間クルージングで遊べるね」。

と想像してたら、「水門があるので、あそこまでは行けません」とボランティア船頭さんの面々に言われる。

pat metheny unity band

東西に流れる小名木川、南北に流れる横十間川

交差するところに架かるクローバー橋。あたりは、ゼロメートル地帯。海水面より地盤が低い。堤防がある上に、要所を水門で仕切って防災対策をしていたのだった。

20分じゃ物足りないから、お願いして、もう1回乗せてもらう。

誰でも疑問に思うことを訊く。「どこで作ってるんですか?」。

「ヨット会社で作ってます」。

ヨットをオーダーで製造する工房のようなところで作っているのでしょうか。「どんな波でも復元するようにできている」らしい。

昭和35年製造の網船は、定員9名の「かるがも」号。

網船の他に荷足(にたり)船、伝馬(てんま)船、猪牙(ちょき)船など7艘が活躍中。

江戸時代の水運と漁業が偲ばれる名前だなぁ。ここで、船が出てくる落語の話に行くと思うでしょ? ぐっとこらえて、船頭さんのこと。

江戸前の海の話を聞かせてもらおうと期待する。

全国から集まっていたのです。瀬戸内海で漁師をしていたのが写真の人。「すでに中学生の頃には、エンジンの船で仕事をしてました」。

琵琶湖の近江八景で、観光用の和船を操る現役の船頭さんとも会う。70分コースあれば、たっぷりだね。

とにかく、櫓を漕いでる姿を見るとうっとりします。

外国人観光客が、櫓に挑戦する。「腕だけ前後させてもダメ。体全体を前後させないと」と付き添って教えてる。誰でも希望者は体験できるのだ。

そうそう、3月16日に「川の駅」が誕生するニュース。旧中川、駅でいえば都営新宿線東大島駅から徒歩5分。

カヌー遊びもできるらしいから、春から引っ越してこようかなぁ。