幻の5号棟、見ておきたかったよ
どうしても、朝9時から始まるのが苦痛でテニス教室、退部しました。
「高校時代にやってましたよ」と、「音だっち」ツネツネが言う。
かつては、ネットに進んでスマッシュを決めるやりかた。今はラインぎりぎりで打ち合うスタイル、だって。
あの、スタイルのことを言ってんじゃないんですけど。ラケットにボールが当たらない現状を、なんとかしたかっただけ。やってもやっても当たらない。
1ヶ月半で1教室終わるから、同じことを何回も聞いてます。こりゃ通学しても意味ない。繰りかえしの素振りをしなきゃ、当たらないことに気付いた。
また、そのうちね。
陶芸教室は、続いてます。初めて、「なべ土」というのをやりました。
粘土にも種類があって、教室で売っていたのは「しろ土」と「あか土」。それぞれ性質があるのですが、忘れた。「なべ土」は、文字通り鍋を作るための粘土。
直火にかける土鍋作りを、初めて経験。
こういうの、ほんとは避けたい。役に立つ器、しかも出来が悪くて火にかけて爆発でもしたら怖いからね。
いやいや手を動かして、そのうち夢中になって2つ作る。
課題は、U字型に深い鍋。ところが、どうしても垂直に積み上がっていかない。
あきらめて、もう1作は金属の鍋を伏せて、それに粘土を貼付ける方法でやる。こちらも、ひっくり返して金属鍋を引き抜いたら、形を維持しないでズルズルと腰が落ちてきた。
どちらも、扁平な形になってしまった。
「湯豆腐なべに使おう」と、ごまかしは天下一品。
粘土教室は、盧花公園の隣にあります。
京王線・千歳烏山駅の近く。バスで自宅にもどるには、小田急線・千歳船橋を経由します。
駅周辺をバス待ちしていると、見つけました「偽札印刷工場」のチラシ。
小田急線・生田駅にある、明治大学の生田キャンパス。平和教育登戸研究所資料館。
1939年ころに建設された「5号棟」なる建物は、2011年にキャンパス整備で解体されました。中国蒋介石政権下の紙幣を偽造していた、陸軍登戸研究所に属する建物だった。
解体時に調査した結果、戦前の偽札の印刷工場である可能性が高い。
館長の展示解説は、すでに終わっていたので今回は訪問せず。
もう、戦争ですからね。軍はあらゆることをやった。
毒ガスを作って人体実験をやったことは、知られてます。
アヘンを栽培して密輸をやっていたことは、あまり知られてません。佐野眞一さん渾身のルポ「阿片王 満州の夜と霧」に詳しい。それというのも、お金が無いから。
偽札作りも、中国の経済混乱というよりも、軍費調達のためでしょう。そんな広い視野は持てなかったでしょうから。
それにしても、5号棟は長いこと倉庫で使っていたらしい。都心のキャンパスじゃないんだから、解体せずに残しておけばよかったのになぁ。