「ごんべ」が種まきしていたのは綿か

羽毛ふとんが普及して、綿の布団って見かけなくなりました。

そういえばダウンジャケットばかりで、綿入れの防寒着もなくなりました。たぶん若者は見たことすらない。

「もう、日本では栽培してないでしょう」。ほぼ100パーセント輸入の綿コットン。「綿の歴史は古くて、世界で戦争の原因にもなったくらいです」。

説明しているのは、次太夫堀公園「綿の会」の面々。

アメリ南北戦争の原因になった奴隷。奴隷が働いていたのが綿農園。だけではなく、生産地をめぐる紛争は枚挙にいとまがないのだった。

「外国の方が興味深くいろいろ訊いてきます」。世界共通の産品なんだね。「綿の会」のメンバーには、英語だけじゃなく、ドイツ語ができる人もいた。

イブラギモヴァ

イメージが狂るいっぱなし。

ここは、幼子をおんぶした「おしん」が夕暮れに佇む風景で、着ているのは綿入れねんねこ。

会でやってることは3つ。種まきから収穫までの畑作業、収穫した綿をほぐして糸紡ぎ、草木で染料をつくって染めの作業。

一つ一つ、詳しく説明する。

「趣味は、綿です」って、違う時間を過ごしてるようでいいなぁ。