持統天皇の時代から続いていた遷宮

今年の10月に、伊勢神宮式年遷宮が行われます。

尊さに 皆押しあひぬ 御遷宮

これ、松尾芭蕉の句。

芭蕉は、奥の細道の旅を岐阜県大垣で終えて、というより大垣で死んだので旅を続けられなかったとばかり思ってました。

元禄2年9月13日に行われた、第46回式年遷宮に大垣から向かっていたんです。

20年に1回、社殿や神宝を一新する。ちなみに、今年は62回目。

と読んで、そういえば神殿・社殿の引っ越しをするのは、世界でここだけだろうなぁ、と感じいる。

一つは、常に清々しい生命力を尊ぶ「常若(とこわか)」の思想。も一つは、天照大神の伊勢鎮座を再演して「原点回帰」する思考。

國學院大学「院友會報」読んでます。卒業生に配布される「校友会」の情報誌。前は、バイトと旅に明け暮れていた身にピンと来なかったんです、「校友会」なんて言われても。

近頃じゃ、すんなり。

卒業生が著いた本も、ずらりと紹介されてました。

倭姫命世記(やまとひめのみこと せいき)」新典社刊。さすがに神職養成大学。

著者の大島さんは、千葉県の高校で文法を教えていた先生。現代人のための祝詞も訳す。

これ、長男坊の結婚式で「どんなことを言ってるの?」と不思議だったこと。神官の口から出る祝詞、音感がいいから意味を知りたくなる。

卒業生の近況も載ってました。JR渋谷駅長は、経済学部出身の中野さん。

今、東横線と地下鉄・副都心線がつながって、JR渋谷駅の利用客が減っているという。

がんばれ、中野駅長。

Paul Buchanan