長いことやらないと見つからない道

日曜日TV「ソロモン流」に、写真の中井精也さんが出演してました。

鉄道写真家で、「なぜか女性に人気の『ゆる鉄』を撮る」人なんだって。撮って楽しむ「撮り鉄」のなかで、車両や車窓ではなく、鉄道のある生活を撮る。

人や植物や動物など命とともにある風景。2004年から「1日1鉄」に取り組んでます。

35年間撮り続けて、「鉄道は夢を運んでいる」んじゃないかと気付いて、「鉄道と人」がライフワークになる。撮影本を数々出版する中で、「DREAM TRAIN」インプレスジャパン刊はインタビューした文章付きの本。

写真家が写真集を出版して、前書きではなく本文を書く人を知りません。唯一、藤原新也さんがいますが、彼のは思想。生活ではない。

長男坊から、写真集「DREAM TERMINAL」東急エージェンシー刊をもらう。

昼に手渡されて著者・中井精也とあったので、夜の「ソロモン流」で彼を知りたくなった。

3月15日で終業の東横線・渋谷駅を記念した「DREAM TERMINAL」。今はなき、始発・終着ターミナル駅頭にいる人々にインタビューし、夢の一言付き。

1. 突然声をかけて、2. 本人から撮影許可をもらって、3. シャッターを押して、4. コメントをもらう。

普通の写真家がやってるのは、3.だけ。彼は信念があるから、1. 2. 4. もできる。

幾歳月の中に、喜びも悲しみもあるという考えはコロンブスの卵に思えたよ。

Shuggie Otis