手から足が生えるような実験

園芸教室4回目の授業は、「バラの花がら摘み」。

の予定でしたが、前回と同様に「菊の挿し芽」作業をする。木の場合なら、挿し木。芽の場合は、挿し芽というんだね。

植物は、生命体です。植物ホルモンを持っている。このホルモンは、発根・発芽・休眠・老化細胞を作る。

だから、茎から根を出す。花を咲かせる。開花をとどまる。成長をやめる。(育てる人のハサミの音が気に入らない植物は、ほんとにグレるらしいよ)

これを植物の分化全能性という。動物にはない。

と長いこと思われてきたのが、ノーベル賞の中山教授が「動物にも分化全能性ある」と発表して定説を覆した。手から足が生えるようなこと。

と教われば、菊の挿し芽もすごい実習に感じるじゃありませんか。

学校には30品種以上の菊が植えてある。牧場の秋、雪牡丹、小町娘、洗心、桃源、翁、金屏風・・・。菊花といえば日本のイメージがあるけど、原産は日本なのかな?

全員で菊畑に移動。1人2品種の茎を、各々10本カット。先端3枚の葉を残して、赤玉土に植える。それを、定時に霧が噴射するミスト室で保存する。

すると、3週間後に根が生えてくるのだ。赤玉土は、ベビーベッドみたいなもの。それを見越して、キャンパス内で畑を作っておく。

やっと、流れがわかった。おもしろくなってきた。

イボンヌ・チャカチャカ