本がつくる磁場がカルチャーなんだ

クルマの音が聞こえてくる、大通りから一つ奥にある広場。

その音に負けずに彼女の声が聞こえてきたから、振り向くよ。しばらく、聞いてました。舞台で朗読でも披露するのだろうか? 最近、朗読会ってよく聞くし。

「TOKYO BOOK SCENE」玄光社刊。

読書体験をシェアする、新しい本の読み方ガイド。と銘うって、本屋とブックカフェと読書会とブックフェスティバルを紹介してます。

ビレッジ・バンガードが、本と雑貨を同時に売り始めて成功してから、「本と○○」という本屋が増えました。

本屋さん大賞が注目を集めると、店内はイベント会場のように集客してナンボになりました。

ブックカフェがアメリカから輸入されてから、「本と飲食」の店も増えました。

古本屋にはなれないけど、古本屋気分は味わいたいと市が立つようになりました。

お堅い文学館や図書館も、食堂じゃなく、おしゃれなカフェやレストランを併設するようになりました。

気楽に、気に入った本の感想を言い合う読書会が、都心でも郊外でも盛んです。

ほんとにね、本が街に出掛けてると感じるし、コミュニケーション・ツールになってうれしい。

紹介されてる場所は、ほとんど体験してます。でも、行ってない所もあった。僕には、制覇する趣味はないから、ついでに立ち寄りたい。

思うに、若者の本離れというのはウソだよ。文字離れもウソ。どの店も若者だらけだし。そして、本でつながる関係もフラットで、気持ちよさそう。

あと10年もしないうちに、年配も自分たちで本コミュニティを作り始めるのではないか。

マイケル・ブーブレ