新しい土地で、新しい発見を

デジタルカメラのボディ裏面には、モニターがついてますね?

スイッチをONにして、いざ撮影とかまえたら、抽象画のような画面が現れた。ガラスが割れたような曲線が数本走り、レンズにひびが入ったとあわてて渋谷の店に駆け込む。

「これは、液晶がこわれたんです」。

液晶がこわれたって、イメージできないよなぁ。パソコンでも、同じような画面になるのだそうだ。修理に預けてホッとする。

さて、店から向かったのがトーキョーワンダーサイト渋谷。パルコの筋向かいにある、東京都がやっているギャラリー。

多摩美の大学院を今春修了した笠島彩子さんから、入選の連絡をもらってました。

2000年に都庁舎内にオープンしたトーキョーワンダーウォール。都庁壁面が若手美術家の作品発表の場になってます。その公募入選展が、9日まで東京都現代美術館でやってます。

878点の中から選ばれた平面作品66点。彼女の作品は、石原慎太郎賞を受賞したという知らせ。これは都知事賞なのか、個人の寄付賞なのか。受賞作は、去年個展で見た、このヒツジのクローズアップかなぁ?

トーキョーワンダーサイト渋谷にも、コピーが飾られていると思って向かったが、無かった。

代わりにあったのは、鉄の檻3体。3人によるレジデンス成果発表展でした。

そもそも、トーキョーワンダーサイトは日本人アーティストを内外に一定期間居住させ、そこで制作支援する活動をやってます。

足利広は、ロンドン派遣でピンホールカメラ。遠藤一郎は、ロンドン・夕張派遣で未来へのメッセージ。栗林隆は、夕張派遣で環境の中にある境界線。

それぞれがテーマ制作をやった。でも、目の前にあるのは鉄の檻だけだから、よくわからなかった。檻の中で、なんかパフォーマンスをやるのだろうか? 来た時は、休憩中?

撮りたかったけど、カメラはすでに手元にない。 

ナンシー・ウィルソン