東京駅前にある興奮ユートピア

カメラの液晶モニターが壊れて、修理に出してます。

保証期間内だから、タダかと思ったらとんでもない。1万円以上する。値段の中で、液晶コストは5分の1を占めるほど高額なんだね。

今回の写真は2年半前に、東大小石川分館で撮影したもの。

ちょうど10年前に「マーク・ダイオン 驚異の部屋」展が開催されました。東大内にあった学術資料・標本・実験道具・銅像などを集めた展覧会。

小石川分館は、以降は無料で公開されてます。僕の息抜きスポット。

東大本郷キャンパスにも博物館があります。こちらも、骨格標本とか剥製とか並んで、実に美しい。

それらが、東京駅前の旧東京中央郵便局に引っ越してきた。保存運動があったビルは、正面の壁・駆体の一部を残して高層ビルに再建された。名前もKITTEビル。

旧局舎の2・3階にできたのが、日本郵便と東大が恊働で運営するインターメディアテク。うれしいことに、こちらも無料。

「これだけ持ってきたら、小石川と本郷は空っぽになるのでは」というくらい、今までなじんできた物件が集まってます。

17部門の学術文化財。自然科学分野のコレクションが、見せ方でアートになる。個人蔵の昆虫標本は美しいですが、それを1万倍スケールアップしたと想像してください。

加えて、床材をリノベーションしたり、蝶番をショーケースにあしらったり、窓枠を図面のフレームに使ったりと、旧局舎の空気を引きずっている。

ここに住みたい。

西野嘉章教授がマーク・ダイオンを日本に呼んでから10年。歴史遺産を再生させるデザイン技術は、欧米に並んだんじゃないの。

アルカン