ボローニャにも氷メロンはあるか?

駅から帰宅途中の路地で、店先に揺れていた「氷」のれん。

氷メロンを食べながら、壁を見てると「ユーミン大好き 氷クリームレモン」とありました。横に目をずらすと、「みなとやさんへ Yuming 1992・7・8」。ビニールカバーされた色紙。

住所を訊かれて「用賀です」と答え、今まで10人ばかりから「ユーミンの町じゃん」の反応あり。

大福や氷の店は、カレーライス¥470とかチキンカツ定食みそ汁付き¥580の店でもある。プリクラべたべた壁の前に、金魚がよく見えない金魚鉢もある。

しがない店にユーミンが立ち寄るのもうれしいが、なぜか店主の親父がユーミンと名指さず「アーティスト」と言うのが可笑しい。

用賀駅で「田園都市線で人身事故のため、渋谷駅〜梶が谷駅で運転を見合わせています」とあって、人があふれかえってました。暑気がおおう夕方。

8日、イタリア文化会館で開催する市口桂子さんの新刊記念講演会。いけなくて、残念。

ボローニャ・ブックフェア物語」白水社刊。

児童書のブックフェアの町、ボローニャ。総合展のフランクフルトのブックフェアに比べれば規模が落ちます。でも絵本界では知らなきゃモグリ。

板橋区立美術館では、毎年原画展をやってます。

市口さんは1994年からボローニャに住んで、日本から来た学芸員を案内し、原画展の準備を手伝うのだった。

商談会ですから、買い付けに来る人もいれば、作品を売りたい人も来る。文字と違って、ビジュアルは世界共通だから、日本からイラストレーターも売り込みに来る。

僕が惹かれたのは、市口さんが大阪出身だったから。彼女なら、「〜おますやろ?」「そうだんねん」と言いながら講演するんだろうなぁ。

聞きたかった。いつか会えるでしょ。

氷メロン食べ終わる。みなとや店主と2ショットのユーミン写真。通いつめれば、こちらもいつかね。

Sara Gazarek