西行つながりで、前の読者を想う
平清盛と同じ年に産まれて、正反対に出家遁世の生き方を選んだ西行。
世代論で時代を語ることが嫌いな僕は、ここでプチ自己満足する。「西行」高橋英夫著を読み始める。
すると、
・「ルーブル美術館200年展」。
しおりが出てきた。岩波新書ですから、版型が小さいです。しおりの挟まれた箇所は、すぐページが割れる。
続々と、出てくるは出てくるは。
・「広辞苑 第四版」。
これは、新刊時のしおりが、そのまま残ったのでしょう。
・「宇宙飛行士募集」。
宇宙開発事業団は国際宇宙ステーションに搭乗する、日本人宇宙飛行士候補者を2名程度募集中のしおり。応募締め切りは、1998年4月30日。
当時、新書各社はキャンペーンに協力したのか。
・「俳優座シネマテン」。映画「地獄に堕ちた勇者ども」のチケット。貴族の子、ビスコンティ伯爵は監督になって、消えゆく貴族を描いた。
・「有限会社 山本商店」。世田谷区北沢にある古道具屋。和家具で人気の店です。定休日は月曜と書かれたショップカード。
・「河野書店『西行』¥300」。新刊時¥580を、目黒区駒場1−31−6にある古本屋が付けたスリップ。
300円で買った人は、読んでいた本をメモクリップがわりに次々としおりを挟んでいった。巡りめぐって、僕が古本屋で買った時は100円。
・「Kurt Weill」。ピンクの付箋に、緑インクでクルト・ヴァイルと、いかにも書き慣れている人の字。
僕には、頭も趣味もいい女の知り合いがけっこういます。とプチ自己吹聴。共通する女文字です。
西行のことは、また今度。