どんどん作ろう、自分の印象本
hauntedは、幽霊の出る・とり憑かれたような・悩んでいるの意。そういえば、「ホーンテド・マンション」というホラー映画があったな。
The haunted woman「憑かれた女」文遊社刊。
10年ほど前から、特殊印刷が世の中に出始めた。紙に特殊加工をして、キラキラ光る。販売促進用ネベルティで流行りました。「憑かれた女」の背表紙に、金地の特殊印刷が虹色に光ってる。手にすると、表紙にも。
羽良多平吉さんの装丁だった。
グラフィックデザイン、タイポグラファーで知られてます。キリキリと禁欲的な、夜を想う世紀末的な。「憑かれた女」は、19世紀ビクトリア時代の小説ですから、ピッタリ。
装丁家と書くと、おこられそうな気がする。装幀家にしないといけないか? それでもいけなくて、書容設計家と言わないとダメか?
マテリアルとして、本は紙でできている。布も使われる。わけても紙は、毎年新製品が発売されるほど無尽蔵にある。
竹尾、特種製紙、日清紡ペーバープロダクト、平和紙業など用紙会社の品質は、世界で群を抜く。加えて和紙もあるしね。
日本には、図書設計家協会なる団体がある。ただの装丁じゃなくて、物体としての本を身ぐるみデザインしようということなんでしょう。印刷や造本を含めて。
高野謙二さんは、おもしろことやってます。
本を、自分の印象で装画を描き、どんどん装丁しちゃう。
パソコンとプリンターがあり、とりあえず紙質にこだわらなければマイ・ブックデザインができる。本のカスマイズ。
もっと、いろんな人がやってほしい。