レオとビルの、これからの人生
Bunkamuraで8月4日まで開催していた「レオ・レオニ 絵本の仕事」。長男坊からもらった招待券は、2日前。予定があって行けませんでした。
「レオ・レオー二 希望の絵本をつくる人」美術出版社刊。
1910〜1999に生きた。
藤原新也さんのお父さんは、99歳で亡くなる。「あと1年で100歳になるのに」と、たいがいの人が残念そうに声を掛けると、息子は「親父の奥ゆかしさです」と答える。
1999年に亡くなったレオにも、新世紀前にいとまごいする生に奥ゆかしさを感じる。
著者の松岡希代子さんが書く、レオの「置き土産」。
・ある仕草の影、色の躍動、声の余韻、同意のほほえみ、そして筆の跡を残していくのだ。
レオは、ヨーロッパからアメリカに渡って、広告や雑誌「フォーチュン」のアートディレクターで活躍した。「プリント」誌編集長にもなる。
孫を退屈させないために、手元にあった色紙をちぎって張り、思いついたストーリーを聞かせる。それが、ロングセラー絵本「あおくんときいろちゃん」。
それからほぼ毎年1冊、絵本を出版する。「スイミー」「じぶんだけの いろ」「フレデリック」の魚、カメレオン、ねずみは、すべて自分が観察した場面からインスパイアされた物語だった。
板橋区立美術館「レオ・レオー二」展準備のため、トスカーナの田園にあるアトリエを訪れた松岡さん。「平行植物」シリーズの原画や彫刻も見る。
絵本原画だけでなく、こちらも見たい。
僕の平行植物は、都立園芸高校で植えた菊の苗。1ヶ月前だったから、今じゃスクスクと大きくなっている頃だろう。
行けなかった招待券には、企画協力:渋谷出版企画とあった。出版取次業のほかに絵本の原画展をやる会社。おもしろいことやってるねぇ。
ビル・エバンスの「これからの人生」。What Are You Doing The Rest Of Your Life ?