金次郎も、読むだけでなく見てほしい
長野県に読書村ってのがある。
「どくしょむら」じゃなくて「よみかきむら」。村長が、先祖代々寺子屋経営、尋常小学校校長を継ぐ。ということはまったくない。
与川村(よがわむら)、三留野村(みどのむら)、柿其村(かきぞれむら)の、それぞれ与・三・柿の頭文字を合わせて読書村。明治7年の市町村合併時には、ずいぶんシャレのわかる人がいたね。
昭和36年に吾妻村・田立村と合併して、現在は南木曽町大字読書になってしまった。
どうやって行くか?
名古屋から100km。中央本線にちゃんとした駅がある。十二兼(じゅうにかね)駅。野尻 駅と南木曽駅の間。木曽だから、標高は474.4m。日に20人が利用する無人駅。
驚きません。長野県南部の小海線各駅とほとんど変わらないからさ。柴を背負って、金次郎はいったい何を読んでいるのだろうか? 文字の本? 論語のようなもの? 精神修養系?
とにかく、「春色梅暦」のような軟弱ものでないことは確か。ビジュアル系、人づきあい系でもなさそうだし。
「絵コンテ発想法」日刊工業新聞社刊。
著者は大野浩さん。(株)モネパレットの代表者。絵でコミュニケーションスキルを向上させる研究をしてる方。
言葉は内面、絵は見た目。絵コンテが作れるようになれば両者合体して、他者に伝えられる次第。
グラフ・表・地図に加えて、ちょっとした絵コンテスキルがあれば、ビジュアル能力はそうとう高いことになる。
読書村の場所も、グダグダ書かなくてすむし。