誰もが見たい紙サバオを、見た
「あっ、サバオだ」。
赤坂図書館の係員は、やるねぇ。区立図書館は、季節や月に合わせて、本を推薦します。夏に圧倒的に多い企画は、戦争・原爆・沖縄。そして、山海のレジャー系。お化け・怪奇・民俗系もある。
黒ケント紙に、赤絵の具でおどろおどろしく「怪」。その回りに、サバオの顔が6人ほど並んで、来館者を迎えていた。
「これ、どうやって作ったんですか?」
「本に型紙が出てますよ」。
借りました。「明和電機 会社案内」アスペクト刊。1998年初版を、書庫から出してくれる。15年前ですから、ちょうど彼らがブイブイいいだした頃か?
土佐正道・信道の兄弟ユニット。兄の正道社長は、一回「定年退職」後に、現在は「会長」。弟の信道副社長は、「社長」に昇進。
タレントです。バンドをやるタレント。電気製品を開発する才能もあるタレント。明和電機・資本金0円。社訓「やったもんがち、とったもんがち」。これが社歌。
・「心」で考える会社
経験による模倣と創造
・「技」で作る会社
すぐ壊れてもすぐ直る単純なメカニズム
・「体」で見せる会社
見たことのないものを、誰もが見たいと思うものに
知ってる人に、2人の説明は退屈。「心」「技」「体」そろった肝心のサバオ。正式には「紙サバオ」。178ページに型紙と作り方が出てます。
ワンランク上の遊び方には、「ニセ・サバオ」「サバオ・USA」「サバオ・インディアナ」。それでも、もの足りない人には、素材にこだわって「サバオ・スケルトン」「サバオ・メタル」と・・・誰か、止めろよ!