五輪の一足先に高校生運動会
挨拶がわりに「7年後は、何歳ですか?」が決まり文句になってる。東京五輪2020年までを、これほどリアルに実感させることはない。
ひとつは、1964年経験組。選手や競技場で観戦した人々。「まだ、生きてるかなぁ」から「もう一度見られる幸せ」まで。
もひとつは、現在の中・高校生。7年経って20代。加算すれば選手適齢期。計算上はそういうことだが、「あのちびっ子が、五輪に出場するとは」。そんな驚きが7年という年月なんだ。
見て来ました、都立小山台高校の運動会。
住宅街のど真ん中にあるので、にぎやかな音は流さない。万国旗もない。全校生徒850人が赤・白・青・黄のグループに分かれる。1・2・3年生混在の4グループ。
全部で22競技。1競技ごとに1位から4位までポイントを加算して優勝を競う。
それぞれ団旗がある。団長・副団長・主務・女責と4人がグループをまとめて、それぞれの団の応援歌を歌う。充実してるな。
キャッチコピーもある。
・赤団 テッペン取りたきゃついてこい
・白団 勝ち気でこい! 本気を見せろ!
・青団 ついてこい! 俺らにまかせろ!
・黄団 俺らの熱い気持ちを受け止めろ!
お昼休み後の応援戦が見応えあった。
何を叫んでいるかは不明。でも、気合いを入れて午後からもがんばろうと叫ぶ。
笑顔が団体でいる。うれしい。腕をかざす、みんなで膝を折って呵成する。歓喜が永遠であってほしいと願う。
見ると、それぞれが団の色のタオルを持ってた。この時のためだけの色。保護者には、なにかとお金がかかる。でも「この時だけだから」と子どものいいなりに出費する。
泣ける。
そして、運動会が終われば「これから大学受験す」。わかっちゃいるけど、時は残酷だ。止まってほしい。