落ち葉は、命が枯れるのではない

秋分の日を過ぎて、とうとう昼夜逆転が始まる。寂しい。昼が長いほうがいい。

全9人の内、3連休で3人が欠席した園芸ボランティア活動。中日の22日は、快晴で絶好の園芸日和だった。

「10月中旬に咲くのが、秋の花です」。そのため、9月にやる作業は3つ。落ち葉を集める、肥料をやる、株の間を耕す。

落ち葉。夏の盛りに繁った葉は、秋に葉を落とす。それが循環なんだと。ところが、そうではなかった。

病気なんです。

病気になったから、葉が落ちる。落ちた葉には菌が付いてる。そこに雨が降る。雨滴は跳ね返って、健康な葉の裏を打つ。菌が感染する。

落ち葉を掃除する理由。

命のサイクルに例えられて、落ち葉は死のイメージ。人間でいえば老衰。それで死ぬ人はほとんどいなくて、たいがいは何がしかの病気で亡くなる。それと一緒だった。

クマデで集める。

次に、肥料をやる。株の根本から50cmほどの距離の円周。このあたりの土中に、根の先端があるのだ。ふりかけが好きだから、多目に。そして、土となじませる。

「栄養とるんだよぉ」。

最後が、株と株の間を耕す。10cmほど掘り起こす。

これは、草が生えないようにするため。そして、水はけをよくするため。一番は、風通しをよくするため。

根は、がっちり土を掴んでいるイメージがあった。寡黙に。実際は、植物の居住空間といえるほどデリケートなものなんだ。

カステラ状態を目指して汗をかく。

「春のバラの満開は、だいたい1週間です」。秋は、10月中旬から11月いっぱいが満開だと先生が教える。これも真逆に思っていたことだった。

授業は2月まで続く。寒いのは苦手。いよいよ、ジョンディアのつなぎが出番だ。

バーディ