菌が、肺に行くなんて聞いてない

堀辰雄の「風立ちぬ」は、結核と高原サナトリウムの小説だった。肺炎の文字を読んで、なんとなく似てるなと思った。

奥歯が抜けたので、歯医者に通院開始。壁に「誤嚥性(ごえんせい)肺炎予防」のポスターが貼ってある。

口の中の汚れや細菌が、飲食物と一緒に肺や気管支に入って肺炎になる。訃報記事を読むと、必ず死因が書かれてる。肺炎の人って意外と多いよ。

はかなげな病気とイメージしていたが、医学的に原因究明されちゃうと、「今からでも遅くない」口のケアを実践せよ、となる。

で、予防のために「歯つらつ体操」のススメ。

・舌体操  舌の筋肉を鍛えるために、上下・回転・左右に動かす。

・顔面体操 頬を上げる・頬を膨らまして眼球を左右に・目と口を大きく開く。

他に、歯ブラシで頬の裏側をマッサージするとか、首を回転させるとか、肩を上下させる等の運動もよい。

相手に好印象を与える口元づくりと、歯の健康がイコールなんだ。

口腔(こうくう)がん検診のことも出てた。舌や頬の内側にできる。だんだん怖くなってきた。

通院ができない患者には、往診するポスターもある。歯医者が在宅診療する。これは、わかる。

わからなかったのは、出産前の赤ちゃんの虫歯予防。胎内の赤ん坊に、どうやって予防するのだろうか。いずれにしても、3歳までに生涯の口の機能は決定するそうだよ。

1年に1回は歯医者に行ってる身には、歯の丈夫な人がうらやましい。

Nona Reeves