何が起きたかわからない青春

これ、ヒヨリドリとかコガネドリ。1つ、525円。手芸をする男が増えたので、これも男子が作ったのかも。

裏に安全ピンが縫いつけてあるから、セーターにつけたい。とぼけて、ヘタで、雑で、マイナー感。

土屋先生も、この手の絵を描く。自著ページの半ばで文章が終わりスペースが空いていると、すかさず、自分の絵を披露する。

「われ笑う、ゆえにわれあり」「妻と罰」「ツチヤの貧格」など。先生が大好きな根津の本屋店主は、嵩じて「土屋本コーナー」を店内に設置した。

全集になるほど冊数はないが、10冊くらい並べてある。ご立派じゃないところが、教授らしい。

「哲学者にならない方法」東京書籍刊。

土屋賢二、今じゃお茶の水女子大を退官して名誉教授の最新刊。

岡山から上京し、官僚を目指して東大法学部に入ったが、理由わからず、哲学者になってしまった。

エネルギーを無駄に使った青春放浪記 at 駒場キャンパス。

パチンコ、麻雀、ジャズ喫茶、絵。親不孝通りを歩いて、父親を嘆かせる。モンダイはそこから。

完全なデタラメが不可能のように、完全な自由というのもクセモノなのだ。何かに依存しないで生きることができない。

皆んなが評価することにつきあって、なぜ良いのかわからないことばっか。

かくして、見当違いの努力なら労を惜しまない人間になる。意味のないことを一生懸命にやる哲学者の誕生。

退官して、時間は売るほどある。これからが、珍骨頂。

数々のユーモアエッセイは、いずれの好評の内に絶賛在庫中というから、も一度読み直そうかな。

Rie fu