バラにまつわる総目録だった
園芸高校でのバラ園ボランティア。11月は2回やって、12月は休み。
作業は、だいたい施肥と花がら摘みと除草。
・花の見頃は1週間程度(花がら摘み時)
・花が咲き、実ができ、種ができる(除草時)
常識知らないで、メンバーの一言に感心しながら園芸作業。
これは、教官の高橋先生の教えてもらった。「園芸高校のことが出てます」。
評伝「星新一」を著いたのが、最相葉月さんだった。ベストセラー「絶対音感」は読んでない。
青いバラ、とは不可能のこと。献辞に「日本のバラの父 鈴木省三に捧ぐ」とある。
「青いバラができたとして、さて、それが本当に美しいと思いますか?」と、著者の問いに答えていた。
晩年の「父」と出会い、そこから最相さんは、バラのすべてを知りたいと決意した。上梓した時、「父」はすでにいなかった。
花の色素は大きく3種類あるんだ。
・カロチン類 赤・オレンジ・黄色
・フラボン類 薄い黄色から濃い黄色
・アントシアン類 オレンジ・ピンク・赤・紫 そして青
寒色系の色素が圧倒的に少ない。世界の育種家たちが目指したのは、赤味を抜くことで、なんとか青味を出そうと交配した。
結果は、ラベンダー色。鈴木省三さん作の品種「青空」が、園芸高校にある。1972年に発表した。
本は、バイオテクノロジーの事だけを書いているのではない。文学、絵画、園芸、市場、権力者。バラを縦軸にした、歴史物語。
今まで、何回見てもバラの名前を覚えられなかった。暗記より、ストーリーだな。