ジャッキーも通ったNYの店
近所のクリーニング屋が閉店する。月に1回は30パーセント割引やっても、客が来ない。
どんどん、洗濯機で洗えるものが増えたから? 高級品質のものも買わないし。
かしこまった服を着なくなった。奮発して気分一新する、一張羅(いっちょうら)いずこ?
映画「ニューヨークバーグドルフ 魔法のデパート」を見て、その感深し。
マンハッタン五番街は、外国資本の店が軒を並べるようになった。死守するアメリカの砦が、このデパート。セントラルパークの2本南の通り57丁目。MOMAも近く。
売ってるのは、御用達ばかり。クリーニング屋に出すものばかり。
買う方も、洗濯機の使い方がわからない方々ばかり。
創業112年というから、20世紀アメリカの栄光と共にある。ヨーロッパの没落と、アメリカの隆盛が交差した店。
成功したデザイナー、数々出てきます。「この店に置かれることを目指してきました」。
バイヤーはデザイナーを、売り子は富豪を熟知してた。
興味があったのは、ウィンドディスプレイを製作する面々。ここは「日常ではない」ことを演出するための飾り付け。工房は、ロングアイランドにあるのだった。バイトしたい。
オノ・ヨーコ嬢に笑う。
1回に80着の毛皮のコートを、締めて2億5000万円でお買い上げ。しかも、営業時間外に。Love & Peaceは、仕込みがタダじゃない。