ナンセンスにどうにも止まらない

講談社が出した村上春樹ダンス・ダンス・ダンス」「羊をめぐる冒険」「1973年のピンボール」が、手元にありますか?

僕は、持ってませんが。

装画は、佐々木マキさん。男です。

佐々木マキ河出書房新社刊。

村上春樹さんは、高校時代から佐々木マキさんの漫画ファンだった。デビュー作「風の歌を聴け」の挿画を依頼した理由。

「これが、同じ人の手か?」と思われるほど、村上装画とタッチが違うのが、雑誌「宝島」の挿画。

アンダーグラウンド漫画のスター、ロバート・クラム風イラスト。風ではなく、もろパクリ。

ここまで、パクれば気持ちいいじゃろ。植草甚一さんが編集していた時代の「宝島」は、同じバックナンバーを何冊もそろえるほどコレクションした。

そうか、この人が佐々木さんなんだ。

ディビット・リンチもクラムから影響を受けたと思われるが、なにしろ佐々木さんは日本人。障子・畳・裏路地を背景の絵本を描くのが得意だ。

アナーキー、ナンセンス、パロディ、ユーモア、不思議、とぼけ。

絵本「おばけがぞろぞろ」は、杉浦茂さんが好きで好きで描いちゃいました。でしょう?

僕も、杉浦茂さんが大好きだ。