カヌーは、いくらで買えるか
千葉県に行ったことはあるから、見なかったわけじゃない荒川・旧中川。
河原に降りたのは初めて。旧中川と小名木川がぶつかるポイントにできた「川の駅」も初訪問。どうして「駅」なのかといえば、駅だから。
船の駅。と、も一つバスの駅でもある。
駅員の説明でわかった。水陸両用バス「スカイダック」の駅なのだ。ルートは、旧中川をジャブジャブ回って、陸上は東京スカイツリーまで走る。
「川の駅」にはコンクリのスロープがあり、川から揚陸すると下部にタイアがあった。おもしろねぇ。
水辺を楽しもうよ、という動きがここまで来た。
11月に出掛けた講演「水都江東の歴史とこれからを考える」。聞く前に、気分を出すための寄り道。
陣内秀信さんと、久染健夫さん。川好きで、ご両者を知らなければモグリ。会場で売られていたのが「水の都市 江戸・東京」講談社刊。
地理・歴史を網羅した、都市河川の入門書。座右の書。疑問が浮かんだら、とりあえず開いてみる本。法政大学陣内研究室の面々が執筆した。
久染さんは、江東区の埋め立ての歴史を説く。江戸時代の運河開削の歴史を語る。
この人の話は、講談のようにおもしろい。
・室町時代くらいまで 東京スカイツリーの足元を流れる北十間川が、海岸線だった。
・江戸時代元禄のころ 海岸線は富岡八幡宮あたりまで南進し、永代橋に木場ができる。
・明治時代になって 埋め立ては更に進み、セメント・製粉・化学肥料の工場が建ちはじめる。
・昭和30年代になると 現在のようなスクウェアな埋め立てが始り、ウォーターフロント区になる。
川沿いにカフェができ、カヌーで水上散歩する。アムステルダムになるのは、もうすぐだ。