ポップ中毒、建築家に会う

新宿西口広場・小田急デパート・東急文化会館・東京日仏学院岡本太郎邸・神奈川県立近代美術館・大阪スタジアム・南海会館。

けっこうなじみの建築を設計してたんだなぁ。

立て替えられたものもあるけど、図面にはちゃんと残ってる。

「人間のための建築 建築資料にみる坂倉準三」を見る。

ル・コルビジェの日本人弟子といえば、前川國男だけと思ってた。もう1人、坂倉準三という人がいたんだ。

展覧会は、国立近現代建築資料館であった。湯島天満宮のトイメン。旧岩崎邸に隣接してる。

ここ、ロケーションがちょっと複雑。湯島地方合同庁舎の敷地内にある。役所の敷地なので、土・日は閉門する。どこから入るか?

ぐるっと回って旧岩崎邸で400円の入場料を払い、資料館に向かわねばならない。イラっとする。

どれも見たことがある建築だから、トレーシングペーパーに引かれた鉛筆の線を見入る。彼はスロープと渦巻きが好きな人だった。

1937年パリ万博日本館では、模型・外観透視図・グランプリ賞状が展示されてた。フランスのアーカイブから取り寄せたもの。

時間がどんどんなくなる。

ギャラリートークとシンポジウム、共に坂倉準三のモダンさに入門した気分の3時間だった。

日本も、やっと建築資料をアーカイブとして認める時代になってうれしい。

と、ゴリラ柄のトートバッグを肩にかけてる女史に会う。

「それ、おもしろいですねぇ」

「ポップ中毒の川勝正幸のタトゥの柄です」。

来場者は建築学生ばかりじゃなかったのが、さらにうれしい。