100%親のコピーをする
園芸高校の3学期が始まった。
高校生たちには、3学期は1日だけの「バラ授業」。初日で最終日。試験は無くて、レポート提出だけ。
ボランティアの面々は、3月までバラ活動がある。
本日の授業は、接ぎ木。小学校の頃にやったでしょ。園芸高校の座学・実習は、それより専門的。
まず、植物の繁殖を学ぶ。
オシベとメシベが受粉して種ができるのが、種子繁殖。2つの遺伝子を内包している。
もう一つが、栄養繁殖。挿し芽・挿し木・接ぎ木など。親の木の遺伝子を100%受け継ぐ。
新しい品種を創作しようとする時は、種子繁殖。あらゆる可能性を想定して、いろいろなオシベとメシベをかけ合わせる。
で、品種改良で新しいバラができる。「この品種を増やしたい」時は、栄養繁殖をする。
台木には、ノイバラの1年生苗を使った。接ぐ木のことを穂木という。穂木には、園芸高校に植わってるバラから自分の好きな品種を選ぶ。
ほぼ2ヶ月ぶりに、バラ園を歩く。ほとんどは、花を落としてる。プレートに名前が書かれてるが、それがどんなバラか、わからない。
わずかに、白いバラを見つけた。
・アイスバーグ Ichberg 純白色の中輪房咲、芳香種
1958年 ドイツ・コルテスさんが品種改良で作ったバラ。これを穂木にすることに決定。
剪定ハサミとナイフを使って、作業する。小学生の時は、こんなにデリケートにやらなかった。接木テープでグルグル巻きにして完成。
ポットに土を入れ、上からビニール袋を被せ、温室に安置する。園芸高校ならではの施設がなければできない。
いろいろなバラで、試したくなってきた。