手作業で裁断するのは至福

下町で見かけた製本所のことも思い出してた。片面16ページ、両面で32ページ分の原紙を裁断する。

裁断の前工程は、印刷。原紙は、印刷機を目にも止まらぬ早さですり抜ける。32ページ分は、原紙中央に印刷される。

結果、原紙の天地左右には、けっこうな余白スペースが残るので、それを裁断するのだ。裁断された残りは、ただの紙の束。どんどん捨てられる。

もしかしたら、捨てられるんじゃなくて、再生紙の原料になるのかもしれない。

そういえば、無印良品のメモパッドを買ったことがありますか?

たぶん、100枚つづりで1冊200円前後でしょ。束の厚みは1cmくらいだっただろうか。紙質の悪さを考えれば、あれは再生紙なのかもしれない。

部屋をかたずけてたら、大量のコピーが出てきた。用済みの資料。片面コピーだから、裏紙をメモ用紙にしようとせっせとナイフで裁断する。

4時間くらいやったか。

ゴミ袋の捨てれば瞬時で終わることを、一心不乱になってやる。

どんどん積み上がる。50cmの高さになった。なんだか、ものすごい達成感があった。

メモ用紙は用意できた。さて、毎日何をメモすればいいんだろう。

Valgeir Sigurðsson