絶対文字感の眼球がある

このブログの書体は、ゴシックです。自由に書体を設定できるのか、統一されているのかは不明。

「そういうもんだ」と考えなければ、ひっかからない。

おおざっぱに言って、文字のタテヨコの太さが同じならゴシック体。タテがヨコより太ければ明朝体

ここまで書いて、呼称のルーツが気になった。中国の明の時代のスタイルは想像できる。

ゴシックとはどこの国のどんな時代を指しているのか。なぜ、太さが均一な文字をゴシック体とネーミングしたのか。

「本を読む人のための書体入門」星海社刊。

書体は、デザイナーのいのち。書体の名前を知らなければ、指定することができない。正木香子さんは、デザイナーではないのに、書体が気になった。

文章が、書体を変えると印象も異なることが気になった。

試してみた「我が輩は猫である」出だしの10行前後。明朝体、ゴシック体の他に行書体、ファンシー書体を比較する。

内容が違って見える。

おさまりがいい、ただの伝達情報、書かれた時代風、コミカルな姿勢を強調。

代表的な書体以外にも、新聞で使う書体、映画の字幕で使う書体。そればかりでなく字数による使い勝手や、タテ組ヨコ組まで関心が広がる。

読み手目線で、「文字の食卓」を発表する。

かつては、職人やデザイナーが作っていた書体。今じゃ、パソコンで自在に作れるから、それこそ無限にある。「タダでもいらない」書体もある。

黙読することが前提になっている読書。眼球にも感性がある。

バッハ