書店はファッションになる

初めて降りた井の頭線「池ノ上」駅。シモキタ文化圏のはずれ。

FORT by PORT」は、駅から徒歩3分の小坂ビルの2階にあった。日暮れに訪ねたので、見つけた時はホッとした。

小坂ビルの1階はシャッターが降りていた。「以前は、地元向けのマーケットがあったんです」と、オーナーの大竹さんが説明する。

普段は、デザイン事務所。デザイン業務を受注するのが本業だが、はみだし活動もやる。

1つは、オリジナルグッズ。原稿用紙の升目をデザインしたメモパッドなどを活版で製造販売。レーザープリンターで加工した木箱入りなんてのもある。

おもしろいねぇ。

も1つ。土日だけ、空いたスペースをギャラリーにして、おもしろイベントを開く。

2月は「本屋の二人」をやっている。若い古書店2人が、気分の古本を売る。ウェブ古書Readin'goodの熊田さんと話す。

「1950年代からのもので、今回は手にとりやすい本を持ち込みました」。POPも用意。

・「シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店」20世紀パリの文学的震源となった書店。

シルビア・ピーチの名著。キャラの立った古書店を熊田さんも目指しているのかもしれない。そこに出会いがあり、別れがあり、時代があるような。

ディスプレイされた、この額はくすぐるよ。

「大竹さんが用意してくれたので、納めてみました」。

読んでいなけりゃ、買った。うまいよねぇ、この見せ方。

Wayne Shorter