専門家が選ぶサッカー本

文学者の名前を冠した賞は、だいたい新作文学に贈られる。

数で100分の1くらいが、ノンフィクション賞か。これでも、著名作家の冠賞が多い。

そこに登場したのが、「本屋大賞」。製造でなく、流通が考えた賞。画期的だった。

と思っていたら、その他にもあった。「新書大賞」。書店員と編集者が選ぶ賞。

第7回新書大賞は、「里山資本主義」角川Oneテーマ21刊と発表された。

新書は、ブランド数で50くらいあるだろうか? 広告を出し本屋に並ぶのは、大手10社くらいだけど。激戦ですから、タイトルには「つかみ」が必須。

のんびりした里山を、資本主義目線で眺めると・・・。

今、僕が読んでいる新書は「SUPERな写真家 レスリー・キー朝日出版社刊。

ファッション写真家というより、人間写真家。予算がオーバーすれば身銭を切る舞台裏を書く。「99%は、写真を撮ること以外にある」。

今年は、「サッカー本大賞」「翻訳サッカー本大賞」もできた。うれしい。

伊藤ゴロー