花を咲かせるために切る

2月17日、雪が残るバラ園で春季剪定をする。

2月を「春」というのは、陰暦のなごりなのか。だいたい2月1日〜20日ごろにやるのが春季剪定。8月下旬〜9月上旬にやるのが秋季剪定。

剪定の目的は、良い芽を残して栄養を集中させて立派な花を咲かせるため。

春は、枝を3分の1まで刈り込む。ちなみに秋は、3分の2と軽めに刈る。

樹齢30年のバラの木だから、老化してる。そこに若い枝が伸びる。分岐して、どんどん若い枝になる。

すべての枝にハサミを入れることが基本。

枯れている枝は、ハサミでなくノコギリで切る。内側に向かう「ふところ枝」は、陽当たりをよくし、また風通しをよくするために切る。平行する枝、交差する枝も切る。

実際やってみると、枝が多いからけっこう刈り残しがある。「ここも、刈ってください」と先生に言われる。

全体の枝振りが、偏って見えた。

「風で倒れたんです」「真っすぐにできないんですか?」「もどせますよ」。

さっそく倒す側に穴を掘って、根本をもどそう力を入れたら、折れてしまった。まずい!

「寿命でしょう」。

地表から放射状に枝が伸びているので、残りの枝は無事だった。

ハイブリット・ティに比べ、フロリバンダは2分の1くらい刈り込む。

いずれにしても、大胆に剪定した。なんとなく、身をかがめてスタートの姿勢のようだ。

これから春の咲き頃にかけて、どんどん伸びていくんだ。

SION