オリオン座は「巨人の星」です

1年に1度、思い出したように見るプラネタリウム

今回は、コスモプラネタリウム渋谷へ行った。渋谷区文化総合センター大和田の最上階にある。

プログラムは、2つ。「2月の星座」と「地球・星のこどもたち」だった。

冬の夜空に一段と光る木星。「これはガスのかたまりなんです」。そうなのかぁ、岩石じゃないんだ。

続いて、オリオン座の説明。星に、神話の巨人図像が重なる。左手にライオンの毛皮を下げ、右手でふりかざすこん棒。

「右肩の星は、ちょっと赤いです。これは、死んでいく星の特徴です」。

オリオン座の光が地球に届くには、640年かかる。

現在地球で見ているオリオン座は、640年過去の姿。つまり、すでに右肩の星は死んでいるのかもしれないのだ。話が大きすぎる。

「地球・星のこどもたち」で、星に誕生と死があることがわかった。空気・水・生命は原子で作られていた。

ところどころ、一人ボケ・ツッコミを入れる解説員。投影後、立ち話をする。

Nさん。理科大で物理学専攻したリケジョ。ラジオ「もしもし電話相談室」で、星のお姉さんもやっている。

遺跡の好きな父親に連れられ、少女が見ていたのは遺跡ではなく夜空。文字どおり宙ガール。

「投影中は真っ暗ですから、原稿はありません」。1時間程度のプログラムなら、お茶の子さいさいで解説できるサイエンスカフェだった。

ラフマニノフ