本の状況を拡げて考える

最初に「B & B」と聞いた時は、ベッド・アンド・ブレックファーストだと思った。イギリスの民宿。

本屋の名前とわかって、イギリス好きの店主なのかと思ったら、そうではなくてブック・アンド・ビアだった。ビール片手に、本を選んだり読んだりできる店。

「本の逆襲」朝日出版社刊。

再販制度という独特の流通形態を持つ新刊本。他の商品と違って、店主の才覚で仕入れができない。だから、本+他商品を併売することが困難。

も一つは、電子書籍の登場。

ちょっとCD販売に似て、先行き心もとない。そこで、ライブ感のあることやろうと、店頭ではイベントが盛んに開催される。

「B & B」の場合、物販はオリジナル用品とか書架。イベントは、毎日。紙の束だけが本ではなく、毎日の活動が本の編集に似るとチカラを入れてる。

従来型の「出版業の未来」ではなく、「街の本屋の未来」を考えた結果だという。

大手書店の販売促進とは、おのずと規模とノリが違うのではないか。「本遊び」っぽい。コンテンツでコミュニケーションすることに着眼点がある。

内沼晋太郎さんは、編集・出版・書店を横断する新しいハブを目指しているのかもしれない。

これからも、本プラスのアイデアが出て来ることだろう。

Evgeny Lebedev World Trio EPK