頑丈、堅牢、巨大に刮目
南極基地に、KOMATSUの油圧ショベルが運ばれた広告を見た。
50年前から、昭和基地の雪上車はKOMATSUだったのだ。現在は、ハイブリッドの重機だという。南極大陸でも、Co2の排出許すまじとは。
露天掘りする鉱山の場合なら、これ。
「巨大重機の世界」東京書籍刊。
大自然をガリガリ削る現場。カナダの銅山の広さは、東京ディズニーランド143個分。すり鉢状に掘り下げられ、俯瞰の写真で、重機はトミーのミニチュアに見える。
発破後の岩石を、750tクラスのパワーショベルがすくい、230tクラスのダンプが運ぶ。
3階建ての鉄の塊から、太いアームとブームが突き出る。先にバケット。砕石をすくいあげて、すでに爪は丸く摩耗してる。
作業員の倍の直径がある巨大タイヤには、チェーンが巻いてある。
著者の高石賢一さんは、独デュッセルドルフにある製造工場も訪ねた。部品一つが巨大だから、屈強な男たちが小人に見える。
3軒となりで、一軒家の解体が始まった。重機が入って、
家屋・庭・垣根が、またたく間に地べたになった。100坪くらいか。
やっと、人間のスケールにもどった。