製材されたら、自然ではない
1週間ほど前に、植物インテリアの店「TRANSHIP」に行った。
本職は、建築内装。そこから派生して植物も扱う。今ある部屋にグリーンを取り入れることも、建築士の視点から植物を考えるまでに成熟した。
鉢のセンスもある。苔玉を作るとか、月1回イベントもやってる。
本日は、馬事公苑散歩。桜、満開。それもさることながら、地面では蟻が忙しそうに働いていた。巣穴に入り、巣穴から出る。
蟻好きだから、しばらく様子を眺める。「仲間にいれてくれ」。
「建築と植物」INAX出版刊。
建築に植物モチーフが取り入れられるのは、古代ギリシャから。アール・ヌーボーでは、内装や建具に植物柄が盛り込まれた。
植物園・温室・庭園の論考もある。
藤森照信さんの対談「樹木・建築・植物」がおもしろかった。なにしろ、「ニラハウス」「タンポポハウス」「ツバキ城」を作っちゃった人。
もともと日本には、床柱に製材された材木ではなく、枝をはらっただけの樹木を使ってきた。彼は、茶室も5つばかり設計してた。
自然の記号を取り入れることに熱心だった日本人。それが
「ニラハウス」まで飛躍するところが、おもしろい。