週200篇は読む編集者

2月から3月にかけて、10日間「文芸フェス」があった。

前夜祭からクロージングまで、盛りだくさんのプログラムだった。都内全域の会場で重複開催されたので、「あちらに行ったら、こちらに行けない」日も多々あり。

正式な名は「東京国際文芸フェスティバル」。海外から、たくさん文芸関係者が来た。

柴田元幸×ジョン・フリーマン 文芸誌のつくり方」対談が行われたのは、Rainy Day Bookstore & Café。

出版社スイッチ・パブリッシングの地下にあるブックカフェ。富士フィルム本社の裏手に、スイッチはあった。

ジョン・フリーマンさんは、文芸誌「GRANTA」の編集長をやった人。

「お金を失うのは、簡単です」。洋の東西を問わず、文芸誌を発行し続けると、あれよあれよという間にお金がなくなる。

売れないから、経費が回収できない。「群像」「文学界」「新潮」「すばる」が月刊で出るのが奇跡なのだ。

「GRANTA」は、イギリスで始まった。すでに各国版が出ていて、この度、「早稲田文学」とコラボして日本版が創刊された。「GRANTA JAPAN with 早稲田文学01」早川書房刊。

日本海外を同時に読める文芸雑誌は、初めてじゃないか?

フリーマンさんは今、書評家になっている。近著「How to Read a Novelist」を朗読した。ポール・オースターと奥さんのシリ・ハストヴェットの項。

現在、柴田さんが翻訳中。草稿が会場で配られる。シリを読みたくなってきた。

Dave Holland 5tet - Metamorphos