ヘルマンに叱られた本の日

テーブルウェアねぇ。食器とか、あと何だろ?

tablewareのwareは、品物。スマホの次に来ると言われているウェアラブル製品のウエアはwear。服と同じで、着用するから。

つづりが違うので、たぶん日本人には使い分けできない音声なんだろうと調べたら、発音記号がピッタリ同じだった。

本も、テーブルで読む人にはテーブルウェアだろう。僕は寝転んで読むから、畳ウェアか?

23日前後の数日間は、「世界 本の日」らしい。

シェークスピアセルバンテスが没した日なので、ユネスコが「世界 本と著作権の日」に指定した。29日を「今日は肉の日」と決めるのとは、ワケが違う。

ひぇ〜。

ガパラゴス日本のギャフンなネタ好きとしては、畳から起き正座して読まねばならない本があった。

「ヘッセの読書術」草思社刊。

あの「車輪の下」のヘルマン・ヘッセだよ。

明治の生まれ。神学校中退後は高校・大学にも行かず、新刊・古書店勤務、出版社では編集・発送・販売をした。小説以外に3000点以上の書評も書いた。

教養を独学した人。

彼が推薦する世界文学リストが、37ページにわたってある。

シェークスピアセルバンテスもあった。あったが、きれいに未読。そもそも、聞いたことがない作家名が5分の4だし。

・音楽家は、自分たちだけが使える言葉を持っている。

・ところが詩人は、専用の言葉が無い。電報を打ったり、裁判をしたり、商売をする時の言葉で、自分の仕事をしなければならない。

内部に脈打つ一切合切を、日常生活の言葉で表現することに、ぼやいている。イラッとしてる。

リストを改めて見る。日本語訳の半数は岩波文庫か、暗示的だ。

ドイツ教養主義の洗礼を受けなかったのは、幸か不幸か?

角松敏生 Still, I'm In Love With You