枕にしたらバチがあたるぞ
言葉の意味を引くと、説明が「なにげに、ぶっとんで」いるので、読んだほうは「えぇ〜」となる。ツッコミたくなる。いじりたくなる。
最初に日本全国津々浦々に知らしめたのは、赤瀬川原平さんの「新解さんの謎」文春文庫刊。
「新明解国語辞典」現在は第七版。累計2080万部のベストセラー。皆んな、語釈にからんで遊ぶのが好きなんだな。
この印象が強過ぎた。
Eテレ「辞書を編む人たち 編集者の情熱と執念」を見た。番組タイトルから岩波書店「広辞苑」を想像してたら、これが三省堂「大辞林」。失礼しました。
ツイッターを覗いたら、これまた皆さん、感動の海だった。
辞書への信頼とか尊敬が、どこから来るかといえば、地道・愚直に尽きるだろう。「とても自分にはできない生き方」まで話は飛ぶ。
実際、番組に登場したの編集者は静かだ。しかし、作ることで「紙上の格闘技」をしていた。語釈を洗練させるには、体力がいる。
少しでも、エネルギーロスは避けたい。
参考に「他社では?」と、眼前にずらりと並ぶ辞書。それが天地逆に置かれてる。
え?
辞書は重い。棚から取り出す時、指ではさんで引っ張るのが普通でしょ? ところが、彼らは辞書の尻をひっかけ、反転させて手元に納める。
カイゼンされた効率技。目がくらむような頻度を想像した。
現在「大辞林」は四版に改訂中。編集者は、初版を古本屋で見つけた。200円。値段、間違えてません。
5月3日深夜0時に再放送をやるので、皆で彼らを励まそう。