勝負しない議論がほしい

本屋がポエトリー・リーディングの会を開くのは、チャールズ・ブコウスキーの小説で知った。

詩の朗読会。ブコウスキーの詩だから、メルヘンはナシ。彼の名言は、この朗読会で残したものか。

・バランスのとれた人間は、正気ではない。

バランスがとれてる、と自分で思い込んでるところが、偏ってる。

ニューヨーク・タイムズに、"Really? You're Not in a Book Club?"という記事が載り、それを解説した記事を読む。

「え? 読書クラブに入ってないの」。

アメリカは「読書クラブ」活動が盛んなんだ。本のジャンル・人種・年齢などで同傾向の人が、本屋・図書館・バーに集まって議論する。

最近では、facilitator(進行役)なる職業まで現れた。300ドルで効果的な質問を繰り出し、場を盛り上げる。

ブコウスキーが進行役を務めたら、話はぶち壊れる。ところを想像。

「GRANTA JAPAN with 早稲田文学01」早川書房刊。

イギリス文芸誌が早稲田文学とコラボした、内外新進作家の短編集。

楽しみだったが、創刊号というより創刊準備号の感があった。たぶん、早稲田文学会が編集をしたのだろう。

とりわけ海外作家は、日本との関連原稿が目立つ。なんだか教科書に載った海外小説を読んでるようだ。

ただ、彼らと話してみたい。皆、日本語じょうずそうだし。「読書クラブ」やらないかな?

論壇的「読書クラブ」で、「ゲンロンカフェ」というのを最近見つけた。

思うに日本のトークイベントは、ご意見拝聴型が多い。質問はあっても議論は皆無。教室であって、言葉でつきあうようにならない。

Premiata Forneria Marconi - Is My Face On Straight