夜のライトアップもいいな

ゴージャスでしょ、この咲き方。

バラといえば室内切り花の印象が強い。園芸高校のバラ園は敷地もゆったりだから、咲き放題。野趣あふれる。

この時期、園のすべての品種が開花してる。

色や形は興味ある。鼻が敏感でないから、香りはピンと来なかった。よく「○○系の香り」というでしょ? 系どころか、うずまいてたよ。

17日は、キャンパスで園芸フォーラム開催。バラ好きが集まった。

「俺たちが植えたころより、だいぶ品種が変わったな」と、おじいさん2人連れ。

園芸高校は、明治41年創立。バラ園ができたのは、24年前。その時、ボランティアで造園に関わった人たちだった。熱心なのは、遠い昔の卒業生だから。

「学区制がなかったから、遠くから通学するのも大勢いたよ」。軍国少年まっさかりの頃、花好き男子って、なんだかモダンボーイだったんじゃないか?

園は傾斜地にあり、4段に分かれてる。「掘り返して土を作り、枕木で土を止めて」の重労働。

訊けば、枕木は鶴見操車場からもらい受け、「栗の木は固いんだけど、それに防腐剤をしみ込ませ」たが、24年も経てば防腐剤も抜けちゃってる。

前から、枕木が気分出してると好きだった。ちょっと崩れた感じが、いかにも園芸な。

誰でも、印象は一緒。「今じゃ、タダで譲ってくれない。1本5〜6000円する」。

広さ2〜300坪以上の庭でなければ、この枕木の太さは映えないだろう。そこに乱れ落ちるバラ。

あぁ、福だ。

Al Di Meola