せめて1500人にしてくれ

6月から始まる「集英社公開講座 ことばを読む ひとを知る」、2年連続で落選した。

全12回、定員150名。新聞で大々的に広告するにしては、定員が少ないから激戦だ。悔しい。東大の本郷キャンパスでやる。

コーディネーターは、フランス文学の野崎歓さん。第1回「今日のアメリカ小説について」講師は、柴田元幸さん。もっとも知ってるのは、ここまで。

第2回以降の講師は知らない。でも、タイトルがいい。「ノンフィクションと外国語」「音楽は音の芸術?」「江戸の周縁」など。

なかなか、あきらめきれない。

去年12月にあったル・クレジオの講演を思い出す。同じ法文2号館の教室でやるのだろうか。

古建築、それも内部を見られるから法文2号館の教室は好きだ。加えてノーベル賞作家の話だったから、気分いい。

積ん読」という言葉がある。

買ったけど、読まない。お金の無駄遣いと場所塞ぎ。古本なら、さらに汚い。本は、家人の天敵。所有者が死ねば、まっさきに処分される。

講演は、「聞き読」なんだ。

脳内に「あぁ、そういうことなのか」とインプットされる。ル・クレジオの場合は、「隔離の島」新刊記念講演だった。

けれども、これが3部作で「黄金探索者」が第1作だとわかると、「それから始めなきゃ」となるでしょ。かくして、気持ちはあるけど買ってないから、家内安全。

集英社公開講座」の応募では、氏名住所のほかに「受講志望動機」を書かせられた。ハードル高し。「聞き読」なんて、ゆるいことを書いたから落選したんだろう。

積ん読」してた「金魚のはなし」洋泉社刊を見つける。

吉田晴亮商店のおかみさんが書いた本。本郷通りをはさんで、東大本郷キャンパスの反対側にある。

創業350年の老舗。キャンパスになる前の加賀藩にお出入りしてた金魚屋。江戸時代は、金魚ブームだった。「加賀中納言殿 百万石」と書かれた古地図が載ってる。

現在の農学部の敷地は、「水戸殿下屋敷 三十五万石」とあった。

悔しいから、金魚に慰めてもらうか。

Ayo - Who