やっぱり過去より未来

28日、午前中に引っ越し。すべてがトラックに納まった。

カーペットにクッキリ残ったテーブルの跡を見ていたら、蟻が一匹動いていた。どうして、3階まで上がって来たのか?

新天地も3階。東西北がスカイビューイング。窓も3方向に開口しているので、いつまで見飽きない。

ほんとは、室内を占める段ボールの山から目をそらせたいだけ。2トンワイドロング車2台分。これから、開梱して収納しなければならない。

「引っ越しウツ」なのは、腰を痛める肉体労働だけではない。過去の遺物と付き合わないといけないからでもある。

「断捨離するチャンスじゃない」と友だちから言われる。断捨離って、エネルギーいるよね?

いきおい、目は窓へ。

安息日の前に」作品社刊。前々から読みたかったエリック・ホッファーの最後の本。

正規の教育を一切受けていないプロフィールが、興味津々だった。港湾労働者をやりながら、図書館で独学。思索を続けて、カリフォルニア大学で政治学を講義する「沖仲仕の哲学者」。

顔がいい。

・若者が抱く希望は、欲望と区別ができないほど直接的だ。

欲望のままに買いこんできた。今見ると、うんざりする。

・老人にとっての希望とは、近未来への期待だ。希望や美に対する洞察力を武器に、考え書くこと。

これからも、テンポ緩くやっていくつもり。知らないこと・見てないことがどんどん増えても、洞察は場所をとらないから。

さてと。

その前に、めげずにガムテープを剥がして、ばかばかしい過去としばらく付き合わねば。

STEPHANE TSAPIS TRIO+