除草・せん定・摘果も自動
都市に住む学生が農作業をし、秋になれば働きに見合った米を受け取る。名付けて「奨学米」。
支え合う取り組みって、なんだか増えた。農家と学生が、肩書きを溶かす。
農業文化に情報処理技術が混入して、最近はIT農機も活躍してる。
土の質、日照時間、肥料の量などをデータ化するので、それまでの「経験とカン」いらず。
「農業ロボット 基礎と理論」コロナ社刊。
農業機械というと、思い浮かぶのは何だろう?
トラクター、コンバイン、田植え機ぐらい。つらい力仕事を補助するイメージ。
ところが、農業ロボットというのは、あらゆる作業を自動化するメカニズムなんだ。
移動する機構、作物の成熟度を見るカメラ・センサー、作物に近づくアーム、直接作物に作業をするエンドエフェクタ。
もう、工業製品を組み立てるのと同じでしょ?
衛星を使って、距離を決める。加速・減速・回避・停止といった制御も、すべてコンピュータでやる。
去年、園芸高校でバラの接ぎ木を習った。4本トライし、成功したのは1本だけだった。作業は、内職的で自分の性格に合ってる。
ところが、それから「接ぎ木ロボット」をテレビで見た。台木と穂木が大量に並び、1分間に何千本と接ぎ木する。
もう、麦わら帽に腰手拭いは不要。悲しい。