ほな(それなら)せや(そうだ)
東京言葉の大阪度は35%くらいあるだろう。大阪の東京度は0%だけど。
江戸落語にいたっては、たぶん浪花度が70%くらいあるんじゃないか? 原話は、大阪のものが多い。
大阪の落語家が、東京言葉をからかって「キミ、ダメじゃないか」なんてこと言って、堅苦しさを笑う。
確かに関西弁は角が丸い。私生活の言葉。まるで、皆んなが親戚・家族・幼な友達のようだ。
「かんさい絵ことば辞典」パイ インターナショナル刊。
表紙から、関西味のイラストはニシワキタダシさん。プロフィールに兵庫県尼崎市出身とあった。
絵入り辞典を読むのは、字だけの辞典より楽しい。
まず、東京では死語とおぼしき伝統が生きてる。
・さよか ← 左様か、の意味だろう
・さら ← 真っさら
・なんぎ ← 難儀
・あんばい ← 塩梅
・かんにん ← 堪忍
次に、幼児語とおぼしき可愛らしさ。
・ちゃう ← 違う
・ぶっちゃけ ← はっきり言えば
・ぱちもん ← 偽物
形容も、感情がこもってる
・びびり ← 小心
・やいやい ← うるさく
・しんど ← 疲れた
東京を占領した、この言い回し
・いちゃもん ← 難癖
・てんこもり ← 山盛り
・あおたん ← あざ
「コミュニケーション能力」なんていう言葉も、関西では「どんくさい」と笑われるか。
ツッコム & ウケル ってのは、コミュニケーションの原型だよなぁ。