泡沫漫画と言われて早3巻
もう梅雨明けた?
台風通過後、全国で35度以上の猛暑日や30度以上の真夏日を記録してる。
すると必ず出てくるのが、老人が熱中症で救急搬送されるニュースだ。動物園で「飼育員のお兄さんから氷をプレゼントされ、白クマたちも大喜び」ネタと同じ。
風俗季語。
この種の、不滅なニュース原稿ネタ満載の漫画「クレムリン 1・2・3」講談社刊を、ブックオフで見つけた。いじましくて大好きだ。1冊100円なりけり。
東京都写真美術館には、「eyes(アイズ)」という由緒正しい広報誌がある。ところが敷居が高いので、あまり読まれない。
それならと広報誌バージョン2として、ひっくり返るほどくだけた「nya-eyes」を出す。ニャイズと読む。
これで初めて、作者カレー沢(ここまでが名字)薫(かおる)さんを知る。
もともと彼女は、2009年から漫画雑誌「モーニング・ツー」に「クレムリン」を連載していたのだ。写真美術館も、いい人に目をつけた。
キャラは、1人3匹。苦寝苦寝(くねくね)大学留年中の却津山(きゃっつやま)春雄と、関羽(かんう)という名前の猫。
3匹は捨て猫。却津山は拾った猫に劉備・関羽・張飛とでも名付けようとするも、そろって「関羽がいいニャ」と主張する。
もうね、出だしから納まり排除。タイトルからして「クレムリン」と、「なぜだかワカラン」。
その他大勢の猫が、コマに突然出てくる。
戸籍課職員猫 団猫六 スラムダンク猫 しもぶくれ猫党党首ネコゾエ 猫マウンテン夏江 釣り猫 ニャローワーク窓口担当猫 管ニャオ人(と) 袋小路キャツ雄
さても、文による説明が「じれったい」と感じた諸賢は、「クレムリン」現物を買うべし。
以上。