建築も、箱から場へ

浜松町から田町そして品川に向かう山手線。東京湾で言うと、竹芝桟橋日の出桟橋、芝浦埠頭。

その中間に通っているのが芝浦運河

コマーシャルのカメラマンをやってる「カメだっち」と、運河を歩く。鼻歌親父の2人連れ。

船がマイホームの「水上生活者」と呼ばれる人がいた。今は、法律で禁止されているのだろうか。作業船ばかりで、とんと見かけなくなった。

運河を見るたびに、水上生活者になりたいと願う。足が地についてない暮らしがしたい。風景もいいよ、両岸が倉庫だから。

界隈は、「まち建築」彰国社刊のような活動があるのだろうか。あって欲しいなぁ。

シャッター通り、空き地、工場街、老朽化した公共施設、解体寸前家屋。つまり、見向きもされなかった建築を、町の営みとして再考しデザインする。

たとえば横浜の、ヨコハマホステルヴィレッジ

寿町は、日雇い労働者の町だった。高齢化して、簡易宿泊所はどこもガラガラ。危なくて怖い町が、旅行者の宿屋街に変身した。

とか、川崎市KUGA

市で廃棄されたガラスを回収・再生して生活用品や建材に活用する運動をしている。

シェアオフィスをつくる、町の回遊性を高める、ご近所付き合いをデザインする、見た建物を体で表現する建築体操をする。

地方でも世界でも、町を楽しむ活動が広がってるんだ。

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