スペイン・クラシックの夕席
案内状の地図を確認しておいてよかった。
てっきり東京芸術大学に行くところだった。向かったのは、東京音楽大学。チョット似てない?
池袋駅からも目白駅からも徒歩15分。鬼子母神の隣に、音楽大学があったんだよ。
今年は、日本とスペインの交流400周年。それを記念したコンサートが東京音楽大学であった。
演奏会場の(大学創立)100周年記念本館は、学生に元気を出させようとしている建築。内部に入ると2008年のグッドデザイン賞のパネル有り。久米設計と戸田建設だった。
ホールは天井から光が差し込み、内部では弧をたるませた布がヨットのセールの重なりに見える。
スペイン文化を紹介するセルバンテス文化センターにもホールはある。けれど、オーケストラの陣容を納めるサイズは無い。大学とコラボしたのだろう。
ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」だけは、なじみがあった。
チャピ、トゥリーナ、ファリャは初めて聴く作曲家だ。
チャピの「擲弾兵の太鼓」と「人騒がせな娘」。とりわけ、「人騒がせな娘」は、広がる丘陵にオリーブ畑を眺めてる感じ。
アンコールは、アントニオ・アロンソ「スペインのため息」。フラメンコほど情熱的ではないけど、場に南風が吹いてた。
終演したら、すっかり夜。鬼子母神の門は、閉じて入れず。