5代目はプラントハンター

座間市の「ひまわり祭り」では、前半会場で10万本に後半会場で45万本、合わせて55万本が咲き乱れる。

僕が行ったのは、後半会場の座架依(ざかえ)橋のふもと。相模川が流れていた。

ひまわりは座間市の花だそうで、チカラの入れ具合が「ここぞ」とばかりだった。丈は、そろって1m70cmほど。前も後ろも、右も左も真っ黄々。

ひまわりの夏フェスのようだ。

「プラントハンター」徳間書店刊。

植物卸し業「花宇」5代目の西畠清順さんは、切り花・観葉植物・サボテン他、あらゆるジャンルの植物を探してる。地球規模で旅をする。

現在まで、家業で扱ったのは1万種以上。中には、学名登録した新種の植物もある。

バレンシアのガーデンショウは、面白い植物が集まる展示会で、世界からプロが集まる。コスタリカは最大の観葉植物の産地で、日本に入ってない品種がまだたくさんある。

一回、見たいよね。

日本の桜と同様に、イタリアのオリーブ、アフリカのバオバブは神格化された木なんだ。

彼は5年前から、ひまわりの新種を育ててもいる。綴化(せっか)という突然変異種。

ひまわりは、外側の黄色い花びらを舌状花、内側の黒茶色いところを筒状花という。新種は筒状花が見た目上無くて、すべて黄色い花びらで覆われている。

現在は、固定化も進んでいる。

そんな珍品、見たことない。それでも充分、地平線の45万本は珍風景だった。

SHINPEI RUIKE(類家心平) KAMUI