野生生物はモンダイだ
インドネシアのジャワ島で、絶滅危惧種のボルネオ・オラウータンが保護された。
もらったオラウータンが発情し、相手を探していたところを自然保護団体に発覚したのだ。もちろん、違法飼育。
「鳥獣被害対策研修会」を思い出した。
まず、法制上のことを神奈川県自然環境保全課の職員が説明する。
動物愛護法。これは飼育に関するもの。
他に外来生物法・鳥獣被害防止特措法もある。
これらに基づいて、政令・環境省令・県規制の体系がある。なるほど。
環境大臣は希少種の捕獲を許可する。シカやサルは県知事の許可。タヌキやハクビシンやツキノワグマは市長村長の許可。
たとえば、タヌキが大挙して鉢巻き姿で役所に押し掛け「せめて県知事の格上げ許可にしてくれ」とデモすれば可笑しい。
日本獣医生命科学大学の加藤卓也さんも演壇に立つ。
アライグマやタイワンリスなどの外来種の捕獲調査をしてる。これ、三浦半島で我がもの顔で暮らしてるのだ。
数日前、ニュースがあった。
相模川が天然の堀になって藤沢市が西限だったが、川を渡った平塚市にもタイワンリスが確認できた。
すると今度は、厚生労働省が「野性鳥獣肉の衛生管理を求める報告書」をまとめた。
そうだよ、この際イノシシやシカの「ジビエ料理」ばかりでなく、食肉処理業者が頑張って野性鳥獣を食べられるようにすればいい。
第2回の「鳥獣被害対策研修会」は、実習もやる。
足跡でどの動物か見分けるとか、捕獲するためのワナを実見するとか、かな?
加藤卓也さん推薦図書「野性生物問題」地人書館刊を読んだ。彼の先生の羽山伸一さんの本。
★旅する目玉 刀根里衣さんの絵本